原価管理の管理方法は一般的にコストが発生したのちに集計される業務が一般的である。
我々土建屋さんで言うと毎月請求書が会社に届いてから集計される方法が大半を占めているようだ。
(良くあるケースでは事務員さんが請求書を現場別に振り分けて現場毎のコストを会計ソフトなどに登録する。)
現場監督さんの場合ではエクセル等で個人毎に管理しているケースが多い。
しかしこのケースではあくまでも集計するという行為にとどまっているだけであり
現場の進捗管理や損益状況といった
リアルに経営を把握する為のデータは取得できていない事となり
現在の建設経営において要求される原価管理の管理方法では
物足りないと言える。
今新たにこの管理方法を追求するのであれば「損益を把握するタイミング」をいかにして縮めるのかが鍵を握る。
原価管理の管理方法やシステムを構築する際にこの損益を把握するタイミングはとても重要であり
損益管理を要求するとは予算管理の段階からメスを入れなければならない。
わかりやすく言うと
リアルタイムに管理できる手法を予算作成の段階から考えなければならず
工程や段取りといった現場の流れも把握したうえで
現実的な予算作成でなければ意味がなく運用できない事となる。
よって原価管理の管理方法とは現場の予算管理や工程管理と常に表裏一体であることを認識したうえで
現場の経営と会社の経営が直結するように経営者と監督さんのコミュニケーションもしっかり行いながら
日々の管理方法として取り組んでいかなければならない。
明日の作業段取りとは明日のコストであり作業目標である。
いわゆる明日の段取りが見える原価管理でなければ現場の経営は改善されないのである。