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積算の考え方

けんちゃんの建設業IT講座:積算・見積り①

今日は積算・見積りについて考えてみよう。

昨日、「積算」と「見積り」とは何だろうと考えて、辞書を引いてみると、
国語辞典に出てきたのは
「積算」は
① 数を順々に加えて総額を計算すること
② 費用を見積もること
と出てきた。
「見積り」は
① 見積もること
② あらましの計算
③ 概算
と出てきた。
「見積もる」を引くと
① 自分量で測る
② 大体の計算をする
となっていた。

両方とも
「費用を見積もる」という言葉が
同義語になっているような気がする。

それから、「積算」とはどういうときに使うのか書物を調べてみると、
積算土木工事積算基準マニュアルなるものが
建設物価調査会から発行されている。
また、国土交通省土木工事標準積算基準書なるものも
同じく建設物価調査会から発行されている。

だから、これから考えるに
役所が使うとか、役所が使う見積りが
大体「積算」になっているような、通常の使い道のような気がする。
役所の設計するものを見積もるとは言わない。
役所の設計した工事を受けている元請けさんに対して
下請けが積算するとも言わない。
下請けはいくらになるのか?いくらでできるのか見積もりますというようなことで、言葉は使う。

また、指名をいただくと、いくらくらいの工事か見積もるとは言わない。
指名を頂いたら、積算に入る。
要するに、いくらでするか見積もるのではなくて、
役所がいくらで積み上げているか?
いくらで積算しているかを受注業者でもいったん積算をし、
それから自社なりの予算を組んでいくらでできるのかを見積もる。
というような形に使い分ける。

それと、納品業者とか外注関係の業者に
「積算しなさい」ということは言わない。
いくらでできるかと見積もって欲しい。という注文をだして
見積書を取る。

僕の認識している範囲では、見積りと積算の使い分けはそんなところかな?

それと、
ゼネコンあたりに行くと「積算室」を持っている会社がある。
常に積算をする。あるいは見積りをする、
そういう部署を「積算室」または「積算ルーム」というような呼び方をする場合がある。
でも、「見積室」あるいは「見積課」というのは聞かない。
そういう課があれば、通常僕らが呼ぶのは「積算課」。
人からもらう名刺にも
「〇〇建設積算課」というような肩書きの名刺はもらうことがある。

積算あるいは見積り、
どちらもいくらになっているか積み上げる計算方式であるが、
ある程度考え方の基準がそこに決まっている様に思える。
役所が積み上げているような形で単価が決まっているものを積み上げる、歩掛りが決まっているものを積み上げるのか自社なりのものを積み上げるあるいは概算どのくらできるのかを積み上げる、概算見積りそういうものを見積りとか見積もるというふうに使い分けているように思えます。

積算基準マニュアルの冒頭に序文があるが、その書き出しは
「国土交通省は昭和58年3月土木工事積算基準(以下積算基準という)を公共工事の発注のため公表した。」
ということは、58年3月までの国土交通省は、土木工事積算基準書なるものをそれまでは公表されてなかった。
58年3月以降は積算基準というものを発表して、こういうふうに積算されてます。こういうふうな方法で積算しますよ、と世間に公表したということです。

序文の冒頭の続きに述べられていることは
「請負工事の予定価格は会計法の予算決算及び会計令等の法令にのっとり、公共工事コスト縮減対策に関する行動指針も考慮し契約図書に従って契約条件・現場条件等の用件を取り入れて適切な設計積算を行わなければならない。本書は公共工事の土木工事積算実務に上記の積算基準を摘要していくための解説書として発刊したものである。」
と、述べられている。
つまり、「設計積算」というのは、
「ある程度きちっとした基準にのっとって積み上げをすること」
を設計積算という。
そういう認識に立った時、
積算とは
「誰がしても一緒になる。基準にのっとって積み上げたもの」と
いうふうに理解してよいのではないかと思う。
見積りは
「自社の見積り・積算がいくらになっているかを自社で見積もる。あるいは、そういうものを概略見積もる。」
というような感じである。
もしくは、役所の設計積算を同様に積算してみる。

積算基準マニュアルなるものも公表されているので、
そういうことが可能になっている。


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