2009.05.20 大分建設新聞 |
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土建屋のためのパソ魂入門 ―NO.4― 便利な表計算ソフト |
以下、記事内容抜粋。
I(いいこと) T(たくさん)パソ魂(こん)入門<4>
便利な表計算ソフト
皆さんのパソコンには、たいていExcel(エクセル)という表計算ソフトが入っているでしょう。表計算とは、タテヨコの数表を作成するものです。手計算で決算書類など数表を作成していたころは、タテヨコの勘定を合わせるのは大変でしたが、エクセルなら簡単。便利になったものです。
しかもエクセルはただタテヨコの計算をするだではありません。データベース風の使い方もできます。エクセルの表は行(上下)と列(左右)で構成していますが、行がデータの並びで、列がデータの項目だと考えます。例えば得意先名簿なら、各行が各得意先、列に社名(漢字・かな)や住所、電話番号、担当者、電子メール、売上高などの項目を設定して入力すれば、ひとつのデータベースになります。CSVという形式で保存すれば、宛名書きソフトの住所録に取り込むこともできます(方法は各ソフトのヘルプやマニュアルを参照。)
データベース風に扱うと、計算だけでなくいろいろな活用法ができます。社名を50音順に並び替えたり、あるいは売上順に並び替えたりすることができます。さらに毎月の請求金額(売掛金)や支払日、入金金額、売掛残(売掛金マイナス入金額で自動計算)などを項目に追加すれば、売上管理データベースに発展させることができます。支払いが遅れているところなどを簡単に検索することができます。工程管理データベースを作成して、工種ごとの目標作業量と実行予算、出来高、発生費用を入力すれば、簡単な工程管理をすることもできます(もちろんMIYAシステムのような本格的原価管理ソフトにはかないません)。
エクセルは、演算、並べ替え、抽出などさまざまな機能がありますので、「こんなことはできないのだろうか」とヘルプを参考にあれこれ試してみると、きっといい活用法を発見することができます。実にコンピューターらしいソフトです。
もしエクセルがない場合は、オープンオフィスというソフトがインターネットで無料で手に入ります。これはマイクロソフトオフィス互換で、本格的なデータベースもついています。試してみてください。